成人病のなりやすさをチェック

成人病のなりやすさをチェック

日本人は白人に比べて倹約遺伝子(肥満遺伝子)保有率が2~4倍高く、糖尿
病などを発症しやすいといわれている。
糖尿病は体質が関係するのなら、血糖値測定だけでなく、倹約遺伝子の有無も知りたいが、それが通常の検診項目にないのは、検査が難しい、あるいは費用が高いためだろうか。
従来は研究レベルでしか調べることができなかったが、バイオ技術の発展が目覚ましい今、専門の検査機関に依頼すれば可能だ。

たとえば、サインポスト(大阪大学医学部発のベンチヤー企業)の生活習慣病関連遺伝子診断(62種の遺伝子を測定し、一万症例以上のデータから判断。健保適用外。指導科等込みで8万~10万円見当)を行って、個人の体質に応じた栄養や運動などの指導や治療に役立てている医療機関もある。
 
典型的な更年期障害症状とは別に、閉経後の女性は骨量減少や脂質異常、動脈硬化などが急速に進む。
こういった年代には特に意義があるという。

更年期は男性にもるから、夫婦で体質診断を受けるのもよいかも知れない。
検査は5ml程度採血するだけですむ。


調べる遺伝子は・・・
1.肥満遺伝子
2.酸化ストレス・アンチエイジング遺伝子
3.血管・血圧関連遺伝子       
4.脂質代謝関連遺伝子   
5.インスリン抵抗性関連遺伝子 
6.血栓関連遺伝子       
7.免疫・炎症性関連遺伝子   
8.骨代謝関連遺伝子      


同じ運動や食事内容でダイエットをしても、やせにくい人がいる。
それは体質のせいもある。

それがわかれば治療メニューの変更など具体策もとれる。

刻々と変化する血液成分とは異なり、遺伝子は生涯変わらないので、同種の遺伝子診断は記録を保存しておけばI回ですむ。
 
サインポストの検査パックは、生活習慣病に関わる代表的な遺伝子を、脂肪燃焼低下、酸化ストレス(細胞内、血管内、脂質)、高血圧、動脈硬化、脂質異常、高血糖(インスリン抵抗性)、血栓、歯周病、アレルギー、骨の12に分類し、日本人平均と比較して4段階評価で示す。

ちなみに倹約遺伝子とは一個の遺伝子ではなく、これを示す遺伝子多型(遺伝子の配列が通常と異なるもので、肥満関連だけで60種類ほど知られている)を幾つ保有するかにかかってくる。
 
今はがんの遺伝子診断という言葉が人目を引き、膵がんの予測診断などという宣伝も見かける。
しかし、現状では特定のがんの発症リスクを示す段階にはなく、精度もPET - CTに及ばない。
 
感染由来の胃がんや肝臓がん、子宮頸がん(最近では食道がんからもヒトパピローマウイルスが見つかるとの報告も相次ぐ)などが明らかにされ、ワクチン接種や除菌による予防も可能になってきた。

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