子どもを熱中症から守る

子どもを熱中症から守る

汗をかく機能が未熟な子どもは、大人より熱中症になるリスクが高いという。
どのようなことに注意したらよいのだろうか。

顔色・熱・・・異変チェック
消防庁によると、6月に熱中症の疑いで救急搬送されたのは約4千人で、昨年(2017年)の2倍以上。
気象庁の予報では、7~9月は沖縄・奄美地方を除いて全国的に平年より気温が高くなりそうで、今後も注意が必要だ。
 
小中高校生は、運動中に熱中症になるケースが多い。
日本体育協会によると、部活動を始めたばかりの1年生や、休み明け、合宿の初日などは要注意だ。
体が暑さに慣れていないためで、運動量は急に増やすのでなく、少しずつ慣らす必要がある。
「運動中は水分をとりたい時に、とりたいだけとれる環境を作って」と同協会。
自由にとれる環境に置けば、子どもは自発的に発汗量に見合った水分をとるという。
 
熱っぽい、食欲がない、おなかの調子が悪いといった時は、運動を休ませる。
運動を見守る大人の側からも、声かけが必要だる。
 
子どもは、なかなか自分から不調を訴えない。
会話がない、笑顔がない、反応がにぶいなどの様子を見せたら気をつけよう。
「大丈夫?」と聞くと「大丈夫」と答えてしまうので、「どうしたの」と聞くとよい。
 
熱中症を疑う症状が出たら意識があるかを確認して、体を冷やす。
病院へ行く場合はスムーズに治療できるよう、具合が悪くなった時の状況を説明できる人が付き添う。
病院へ行かずに済んでも当日は運動をさせず、少なくとも翌日まで経過を見よう。

乳幼児 特に注意
乳幼児の場合、車への閉じ込めに特に気をつけたい。
日本自動車連盟(JAF)によると、昨夏、車内に残された子どもが誤って車をロックしてしまい、熱中症を疑う症状などが出て、緊急対応をするケースが相次いだ。
JAFが実施した2010~11年のインターネット調査では、回答者(有効回答約7千人)の約3割に、子どもを残したまま車を離れた経験があった。
 
JAFの実験では、気温35度の晴れた日にエンジンを切ると、窓を3センチ開けておいた場合や、フロントガラス部分にサンシェードを置いた場合でも、車内の温度は30分後に40度を超えた。
JAFは「たとえ短時間でも、車内には絶対に残さないで」と呼びかける。
 
乳幼児は暑さに特に弱く、体調不良を言葉で伝えられない。
大人が注意するしかない。
日常生活で汗が多い、顔が真っ赤、尿が少ないなどの症状が出たら注意する。
外出時は風が通るようゆったりした服を着せ、帽子は時々脱がせて蒸れないようにしよう。
冷房の利いた屋内に入って休ませることも大切だ。

発汗機能が未発達
そもそも、子どもはなぜ暑さに弱いのか。
それは子どもは、汗をかく機能が未熟なためだ。
 
汗は蒸発する際に、体の熱を奪って体温を下げるが、発汗機能が未熟な子どもは、汗をかく量が十分でない。
 
気温が皮膚温を下回る時は、血液を皮膚にたくさん送って皮膚を温め、体の熱を温度差のある外気に逃がして、上手に体温を調節している。
しかし、気温が皮膚温を上回る真夏の暑さでは、この方法では体の熱を逃がせなくなる。
 
その結果、体温が上がってしまい、熱中症になりやすくなる。
 
熱中症の危険を予報で知るには、環境省が発表する「暑さ指数」がある。
気温に湿度や日差しの強さなどを加味して、危険度を数値で示す。
今年からメール配信サービス(通信料は各自が負担)をスタート。
環境省のホームページ http://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php にアクセスし、全国841の観測地から希望地点を選ぶと、運営会社を通じて1日に1回、予報が届く。

参考・引用 朝日新聞・朝刊 2018.7.6

子どもの鼻水

子どもの鼻水、どうしてる?

子どもが鼻水を垂らしている光景をよく見かける。
耳鼻科や小児科に行くと「鼻水を吸ってあげた方がいい」と言われることがある。
どんなときに「鼻吸い」は必要なのだろうか。
小児科医が、保護者の方から「何歳から鼻をかめるものですか?」と聞かれることもある。

大体5歳くらいになると多くの子が、自分でティッシュペーパーに鼻水を勢いよく出せるようだ。
早い子は2歳でもう、お兄ちゃんやお姉ちゃんの真似をして、上手に鼻をかめる子もいるし、遅い子は小学校に上がる頃にやっとかめるようだ。
 
そもそも鼻水はなんで出るのだろうか。
鼻水はウイルスや細菌が体の中に入ろうとした時に、体外に追い出す働きがある。
水のようにサラサラした透明の「水様性鼻汁」と黄色や緑色でドロドロの「膿性鼻汁」に分類できる。
膿性鼻汁には、血液中から出て来た白血球がウイルスや細菌と戦い、壊れたものやウイルスや細菌の死骸が混ざっている。
すすったりして鼻や喉に残ったままになっているのはいいことではない。
水様性・膿性鼻汁とも鼻水の中の炎症性物質が、喉を痛めることもあるかも知れない。
 
子どもに鼻をかむことを教えるのは案外難しいもので、「フンッってやってごらん」とティッシュペーパーを鼻に当ててかまようとしても、口で「フンッ!」と言うだけで鼻からは鼻水も息も出せないことが多い。拭いてあげるのでもいいのだが、だいたいの子は鼻を触られることさえ嫌がる。
上から押さえられるのが多分嫌なのだろう。
できることなら、眉間の方から鼻の穴に向かって両側から鼻を押さえて鼻水を押し出したいものだ。
それが無理なら、せめて出ているものを拭き取ろう。

ティッシュペーパーを4つに細長く折り、鼻の下に当てる。
下からティッシュを引っ張るとネバネバの鼻水は線のようになって取り去ることができる。

参考
鼻水を拭くことが楽しくなる魔法! 「お鼻スルスル」
http://cheersmama.jp/?p=1614

止まらない子どもの鼻水! 自宅でできる鼻水対策はあるの?
http://benesse.jp/kosodate/201601/20160129-1.html

赤ちゃんのズルズル垂れた鼻水をスッキリ拭き取る裏ワザ
https://matome.naver.jp/odai/2139894847104698201

鼻水・鼻づまりの原因診断とセルフ解消法5選
http://www.karadane.jp/articles/entry/news/006516/

ティッシュペーパーをちぎって、鼻血が出た時のように片方の鼻に詰める方法もある。
詰めていない方の鼻の穴に二つ折りにしたティッシュペーパーを当て、「それが外に飛び出るようにフンッってしてごらん」と言うと、鼻水ごと詰めたティッシュが出てきて成功することもある。
 
そんな説明がまだわからないくらい小さい子だったり、鼻水が水のように流れたりする場合は親が吸ってあげるしかない。
つまり、「鼻吸い」は子どもが自分で鼻をかめないときにはいつでもやってあげよう。
 
昔は子どもの鼻を親が口に入れて直接吸うことがあった。
よく考えたら風邪のウイルスが親にうつりかねず衛生的ではない。
 
今はドラッグストアに行くといろいろな種類の鼻水吸い器が売っている。
スポイト型だったり、ストローのようなもので吸い出したりするもの、電動型もある。
お子さんが小さいとなかなかゆっくり選ぶことができないかもしれないが、ネットで買うこともできる。
 
鼻水を吸った後に、鼻から血が出ることもある。
鼻や喉で炎症が起こっている時、粘膜が腫れて鼻水や痰が出るので少し触れたりくしゃみなどで擦れた時に出血したりしやすい。
すぐに止まれば問題ない。
やはり鼻水は溜めずに取り去ってあげよう。
 
鼻水が出る病気には、風邪以外にも副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、そして季節によっては花粉症などがある。
色のついたドロドロの鼻水が出る場合には、抗菌薬を飲んだ方がいい副鼻腔炎かもしれない。
花粉症は、何度も花粉の時期を経験するとなってしまうことがあるので、乳幼児には少ないものの近年低年齢化している。

参考・引用
朝日アピタル 2018.2.6



<子どもの鼻水 番外編>
子どもは上手に鼻をかめないので、鼻が詰まって息苦しそうで、心配になってしまう。
子どもの鼻水にどう対処すればいいのだろうか。
 
透明でサラサラの水っぽいものから、黄緑がかった粘っこいものまで色々ある鼻水。
原因は、風邪やインフルエンザ、アレルギー、副鼻腔炎(蓄膿症)など様々だ。

サラサラの鼻水はアレルギーや風邪などが原因。
粘っこくて黄色や緑色がかったものは副鼻腔炎が原因と言われることが多いですが、例外もある。
必ずしも外見だけでは診断でない。
     
風邪でも、当初はサラサラしているのが粘っこく変化することがある。
病原体の細菌やウイルスをやっつける免疫細胞が鼻の粘膜に集まり、炎症が起きて粘膜がはがれ落ちるからだ。
 
原因を特定するには、鼻の粘膜の状態や体温、鼻水が続く期間のほか、インフルエンザの流行状況やスギ花粉の飛散状況なども合わせて考える必要がある。
原因によって、対応も変わってくる。
 
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎は、抗アレルギー薬や抗生剤など薬による治療が主体。
 
一方、風邪の場合は特有の薬がない。
よく使われる抗ヒスタミン薬は、風邪の鼻水への効果は科学的にはまだ不明。
子どもは、脳の働きが抑制されて呼吸数が減るなどの副作用が出る恐れもあるので、なるべく使わない方がいい。
     
しかし、放置はよくない。
鼻水が鼻の中に長い間たまったままだと息苦しさが続き、ぜんそくなどを悪化させる恐れもある。
鼻がかめる子どもには1日に数回、鼻をかませよう。
 
鼻をかめない小さな子どもは、薬局などで売っている鼻水吸引器で鼻水を吸ってあげるといい。
粘り気が多いときは、入浴などで鼻の中が湿った状態のほうが吸いやすくなる。
耳鼻科や小児科で1日1回、吸引してもらうだけでも鼻の詰まりはだいぶ改善する。
 
風邪でも、鼻水が原因で頭が痛い、眠れない、母乳がうまく飲めないといった場合など、薬を使って症状を和らげてあげた方がいいこともある。

鼻水の出ていた子どもが耳を気にして触ったり、耳を痛がったりしたら要注意だ。
子どもは鼻の炎症から中耳炎が起きることが少なくない。
鼻と耳をつなぐ耳管が短く、機能も未熟なためで、難聴の原因にもなる。
小児科や耳鼻科で、鼻と同時に耳も診てもらおう。
    

子どもにこんな症状は?
⬜︎ 鼻水がたくさん出る
⬜︎ 頭が痛そうにする
⬜︎ 鼻が詰まり、寝苦しそう。ミルクも飲みづらそう
⬜︎ 鼻水に血が混じっている
⬜︎ 鼻水が1週間以上続いている
⬜︎ たんがからんだせきが続く
⬜︎ 耳を気にして触る

の原因は風邪やアレルギー、副鼻腔炎など様々で、原因によって治療方針は異なる。
~ 風邪の場合、鼻水を止める薬を使わない方がいいが、こういった症状がある時は一時的に薬を使い、楽にしてあげよう。副鼻腔炎の時は抗生別を使うこともある。

多くの場合、鼻水が気になって何度も指を鼻の穴に入れ、内部が傷ついたのが原因だ。
風邪の症状が治まった後も1~2週間程度、鼻水が続くことがある。
副鼻腔炎とは限らない。
鼻水がのどに回ることが、せきの原因となることある。
鼻の炎症が原因で中耳炎が起きたのかもしれない。耳の検査もしてもらおう。



<関連サイト>
鼻水吸引器って使ったほうがいいの?
https://iko-yo.net/articles/866

鼻水の基礎知識
https://iko-yo.net/articles/866

子どもの鼻水、どうしてる?
https://www.asahi.com/articles/SDI201802052399.html

止まらない子どもの鼻水! 自宅でできる鼻水対策はあるの?
http://benesse.jp/kosodate/201601/20160129-1.html

鼻水、鼻詰まり
https://www.med.or.jp/clinic/sick2010_hanamizu.html
(日本医師会監修のHPです)

子どものみみ・はな・のどの病気 Q&A
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/hana.html
(日本耳鼻咽喉科学会監修のHP)

授乳中の薬、大丈夫?

授乳中の薬、大丈夫? 母乳のメリット考慮し科学的に影響評価

授乳中に病気になり、薬を飲んでも大丈夫なのか心配する人は多い。
母乳の代替として人工ミルクもあり、「服薬するなら授乳をやめる」という選択もある。
ただ、母乳育児は大きなメリットがあることから、不必要に授乳を中断することがないよう、授乳中の服薬による赤ちゃんへの影響について科学的な評価が行われている。
 
添付文書で禁止7割
母乳は人工ミルクに比べ、栄養面や経済面などでの多くのメリットや、乳児の感染症予防効果などがあることが分かっており、厚生労働省も母乳育児を支援している。
 
ただ、授乳中の母親に薬を飲む必要が出たとき、日本では簡単に母乳をやめてしまう傾向がある。
母乳を通して薬が赤ちゃんに影響を与えることを心配してか、なるべく薬を使いたくないと思う母親は多い。
また、治療にあたる医師や薬剤師で対応が異なることがあり、母親が混乱する一因となっている。
 
医療従事者間で服薬と授乳への判断が異なる一因として挙げられるのが、医薬品の添付文書の記載だ。
添付文書では、妊産婦の場合と同様、授乳中の女性の服用に慎重な記載が多い。
大分県の小児科医や産婦人科医、薬剤師らが平成21年に結成した「『母乳と薬剤』研究会」が調べたところ、約700の医薬品中、7割に「授乳中止」と記載されていた。
 
不使用でデメリットも
抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」もその一つ。
母親が飲んだタミフルは母乳中に移行することが分かっており、この母乳を飲んだ乳児の詳細なデータがない。
授乳中にタミフルを飲んでも大丈夫といえる明確な根拠がない以上、授乳時の服用は避けたい。

タミフルに限らず、動物での実験などで成分が母乳に移行するとのデータがある場合、添付文書で「授乳中止」や「授乳を避けさせること」としているものは多い。
ただ、母乳中に移行する薬の量は非常に少ないことが知られ、中には添付文書に授乳中止とあっても、授乳を続けても問題ない薬もある。
お母さんが薬を使わないことで起こるデメリットもある。
薬を飲んでお母さんの体調を安定させることが、実は赤ちゃんの健康にも役立つことが多い。
 
医師と相談し判断を
授乳中の薬の使用に関して国内外の最新の医学的研究報告に基づいて評価し、「授乳中に安全に使用できると思われる薬」として紹介しているウェブサイトがある。
薬の治療が必要な場合に授乳をどうするかは、医師と母親が十分に相談して決めていくことが大切。
サイトの情報は、あくまでも母親が母乳を継続するかどうか判断する材料の一つにしたい。
 
大分県の研究会も、同センターや米国小児科学会の評価などをもとに独自に評価した内容を医療従者向けのハンドブックにまとめている。
東京や大阪など全国の医療機関から注文が寄せられる。

使用経験など考慮し記載を 厚労省が新たな「要領」
厚生労働省は昨年6月、医薬品の添付文書について、より理解しやすく活用しやすい内容とするために新たな「記載要領」を定め、都道府県に通知。
授乳婦に対する注意事項の設定に当たっては、成分が母乳に移行することだけでなく、薬理作用などから推察される授乳中の赤ちゃんへの影響や臨床使用経験などを考慮し、必要な事項を記載するよう求めている。実施は平成31年4月から。すでに承認されている薬は36年3月末までに改訂する。

参考・引用
産経ニュース 2018.5.8

赤ちゃんの股関節脱臼

赤ちゃんの股関節脱臼、見逃し注意 コアラ抱っこ推奨も

赤ちゃんの股関節は柔らかく、生まれたときに脱臼していたり、発育の過程で脱臼したりすることがあります。
最近は、数が減っている半面、発見が遅れるケースも目立っているようです。
保護者は何に注意すればいいのでしょうか。

赤ちゃんの股関節脱臼は、早期に見つければ、装具で固定する治療で多くは治る。
しかし、脱臼していても痛がるわけでも、脚が動かないわけでもないので、気付きにくい。
治療が遅れ、股関節が外れた状態で成長が進むと、入院治療や手術が必要になる。
大人になっても股関節の疾患など影響が残ることもある。
 
多くは、骨格や関節の柔らかさなど身体的な要因に、出生後の環境が重なって生じるとされる。
赤ちゃんの脚は、M字の形(カエルの脚のかっこう)に開いているのが自然な状態。おむつや衣服による締め付けや不自然な抱き方などで「脚がまっすぐ伸びた状態」になることが脱臼の要因になる。
 
日本小児整形外科学会などによると、1970年代以前は珍しくなかったが、予防の啓発や脚が動かしやすい紙おむつの普及で10分の1に激減。
発症の割合は千人に1~3人になったという。
 
ただ、3~4カ月健診で多くは見つかっていたが、近年は発見が遅れるケースが目につくという。
 
一般的に、望ましい治療の開始時期は、「遅くとも生後6カ月」とされる。
同学会が2011、12の両年度、大学病院や小児病院、療育施設などを対象に全国規模で調べたところ、脱臼していた1295人の事例のうち、15・3%にあたる199件が、1歳以上での診断だった。
この2割近い37件は医療機関で一度は脱臼が見落とされていた。
 
症例が減って、乳児健診を担う医師や保健師の経験が乏しくなっている。
過去の病気という認識を改めることが重要だ。
 
全国調査では、女児や寒い季節の生まれに脱臼が多いことも顕著に表れた。
完全に脱臼していた事例の9割が女児。
出生月別では、10~3月生まれが7割を占めた。女児は関節が柔らかいため。
また、寒い季節に生まれると、厚めの衣服や布団によって脚を伸ばした状態になりがちで、発症が多くなるという。

家族は、何に気をつければいいのだろうか。
 
寝返りを始める生後6カ月ごろまでは、自由に脚を動かせるようにしておくのが基本。
外側から両脚を締め付けるような衣服の着せ方や、きついおむつは避けた方がいい。
抱き方は、M字の形に脚を開いた状態で赤ちゃんが親の胸にしがみつく格好になる「コアラ抱っこ」がおすすめ。
おくるみや、横抱き、スリング(だっこ用の布)は脚が伸ばされやすく、注意が必要という。
 
日本小児整形外科学会は、
仝ぐせがある、股関節が硬くM字の形に脚が開きにくい
⊇
2搬欧妨坿慇瓩悪い人がいる
さ媚劼農犬泙譴
ゴ┐っ楼茲箚┐せ棒犬泙譴
――の5点のうち、複数に当てはまれば、乳児健診で脱臼の有無を確認してもらうことや、診断を受けることを勧めている。

同学会のHP http://www.jpoa.org/
の「公開資料」のコーナーでは、一般向けの予防と早期発見の手引きが紹介されている。

変わる子育ての常識

抱っこやスキンケア、変わる子育ての常識


子育てをようやく卒業したと思ったら、次は孫の世話・・・という人をよく見かけるようになった。
豊富な子育て経験は重宝されるが、スキンケアや「抱きぐせ」など、常識と考えられていた子育ての知識が変わってきている。

じいじ・ばあばと子育てするには
「むきたて卵のようなプルプルの赤ちゃん肌」といった美容グッズの宣伝文句を街中で見かけたりする。
赤ちゃんは肌がきれいなのでスキンケアが不要と思いがちだが、実際に育ててみると肌荒れしやすく、乾燥しがちだ。
 
国立成育医療研究センターの研究で、保湿剤によるスキンケアは乾燥を防ぐだけでなく、アトピー性皮膚炎の予防にもつながることがわかってきた。
生後1週間から1日1回保湿剤を塗るようにしたところ、塗っていない赤ちゃんよりアトピー性皮膚炎を30~50%起こしにくくなったそうだ。
保湿剤には保湿クリームやローション、ワセリンなど様々あるが、どの種類を選ぶかよりも、塗る頻度を1日2回にすることで効果を高められるという。
 
英国の研究では、ピーナツ食品を食べる量が多い家庭では、ピーナツのアレルギー物質がより多く自宅のほこりに含まれていたという。
ピーナツを口にしたことがない子どもでも、皮膚が荒れた部分でピーナツ成分による免疫反応が起きてしまうことがある。
すると初めてピーナツを食べたときにアレルギー反応を起こす可能性がある。
 
すでに炎症を起こしてしまった肌の場合、黄色ブドウ球菌が繁殖してバイオフィルムという膜を作るので洗い流しにくくなり、保湿剤だけでは治せなくなる。
医師の指示に従って、ステロイド剤を塗ってまず肌をつるつるに戻す必要がある。
 
ほかにも、赤ちゃんが泣いてすぐに抱っこすると「抱きぐせ」がつき、甘えた子になるともかつては言われたことがあった。
戦後、欧米から入ってきた育児法のようだが、最近の考えでは抱かれた赤ちゃんは愛情を感じ、将来の自立心につながるので、抱っこしすぎることの弊害はないというように変わった。
 
逆に、泣いている赤ちゃんにかまわないと感情を表現しない「サイレントベビー」になると言われたこともあった。
しかし、はっきりした科学的根拠はない。

赤ちゃんは母乳で育てるべきという考え方も家族間のトラブルになりがちだ。
母乳が出にくい人もいるためだ。
たしかに、免疫が未熟な赤ちゃんにとって母乳は感染症予防に役立つ成分が含まれていたり、母親にも子宮の回復や体重減少を助けたりするメリットがある。
しかし、粉ミルクで育った人が比較的多い30~40代で健康上の問題が多いわけではない。
粉ミルクでも赤ちゃんの健康に影響はなさそうだ。

食事メニューが母乳の栄養価にも関係するとか、食事と乳腺炎の関連があるという情報がインターネットでもよく見られるが、そんなことはない。
 
父親が子育てに積極的に参加するようになり、新しい研究成果も増え、子育てをめぐる状況はここ10年で大きく変わった。
子育ての常識が世代によって違うのだから、ぎくしゃくすることもある。
育児方法の違いが家族間のトラブルにならないよう、お互いに話し合いながら、その食い違いを減らすことが一緒に子育てを楽しむコツだ。

休日や夜間に病院に行くべきか迷ったら・・・
日本小児科学会監修のサイト
http://kodomo-qq.jp/
がある。

朝日新聞・朝刊 2018.3.17

低体重児、成長後にリスク

低体重児、成長後にリスク やせ形妊婦や喫煙が要因

生まれたときの体重が少ない低出生体重児の割合が高止まりしている。
出産後の肥満を嫌う妊婦がやせた体形を求めることが影響しているが、最近は喫煙との関係も明らかになってきた。
低体重で生まれると成人後に心臓病や糖尿病などになるリスクも指摘される。
出生時の体重を考慮した病気予防の取り組みも必要だと専門家は指摘する。

糖尿・心臓病なりやすく
出生時の体重が2500グラム未満だと低出生体重児に分類される。
厚生労働省の人口動態調査によると、2014年の低出生体重児の割合は男児が8.4%、女児が10.7%。1980年ごろから増え始め、高止まりが続く。

◇     ◇
 
この背景には、出産後も体重を維持したいという妊婦が多いことが影響している。
厚労省の国民健康・栄養調査によると、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が「18.5未満」でやせ形に分類される女性は14年で10.4%。10年前より1ポイント近く上昇した。
特に出産年齢とされる20代は17.4%、30代は15.6%と高い。
 
妊婦の生活習慣による影響も明らかになってきた。
環境省が11年から始めた環境物質による子どもの影響を調べる「エコチル調査」で、約1万人の妊婦を調べたところ、妊娠中にたばこを吸い続けた母親から生まれた赤ちゃんは、吸わない妊婦と比較して出生時体重が平均100グラム以上少なかった。
 
妊娠中の喫煙が胎児への酸素や栄養の供給を減らし、成長を阻害するために体重が減少したとみられる。女性の喫煙率は減少しているものの、同省は「妊婦は注意が必要だ」と指摘している。

洛和会音羽病院(京都市)の総合女性医学健康センター所長は「妊婦には体重を一定以上保つよう指導している」と話す。
厚労省は低体重児の増加に歯止めをかけるためのガイドラインを公表している。
妊娠中の体重増加についてBMIでやせ形の人は9~12キログラム、普通は7~12キログラムを推奨した。
肥満の人については個別対応とした。
 
医学の進歩で体重が少なくても栄養を十分に取れば健康に育つようになった。
このため、問題があると意識しにくいのが現状だ。
だが、佐川所長は「低体重で生まれた赤ちゃんが将来病気になるリスクがある」と指摘する。
リスクがあることを助産師にも伝えている。
 
低体重児だと将来、病気になるリスクが高まるという考え方は「DOHaD説(生活習慣病胎児期発症起源説)」と呼ばれている。
欧州などで研究が進んでいるが、日本でも関連を指摘する研究結果が出始めた。
 
国立循環器病研究センターなどは、大阪府吹田市に住む40~69歳の男女約1200人を対象に、出生時の体重と心血管疾患になるリスクとの関係を調べた。
母子手帳などの記録を手がかりに出生時の体重を3段階に分けたところ、低体重であるほど男性でコレステロール値が、女性で血圧がいずれも高かったという。

◇     ◇
 
同センターの予防健診部長は「日本人でも出生体重と心血管疾患に関係があると確認できた」と説明する。ほかの研究でも脳卒中や糖尿病などの関連性も指摘されている。
同部長は「大人も生まれたときの体重は知っておいた方がよい」と話す。
出生時の体重が少ない場合、病気になるリスクが高いことを知ったうえで、生活習慣を改善するとよいという。
 
DOHaD説の考え方を医療現場に積極的に取り入れるべきだという意見もある。
発症前に病気の危険を見つけ出して予防策を講じる「先制医療」を提唱する京都大学の井村裕夫名誉教授は「日本が目指す健康長寿社会の実現につながる」と強調する。
 
健康診断などで異常が見つかってから治療するのでは遅すぎる。
受精してから死ぬまで健康に気をつけるライフコースアプローチが大切だ。
 
日本では「小さく産んで大きく育てる」といわれてきた。
妊娠・出産の負担に配慮した言葉だが、妊産婦の死亡率は現在、低くなっている。
これからは生まれてくる子どもが将来、病気になるリスクがあることも頭に入れておくべきだろう。

◇     ◇
 
欧州で提唱「DOHaD説」 栄養ため込む遺伝子作用
体重が少ない赤ちゃんが大人になると病気になるリスクが高いとするDOHaD説(生活習慣病胎児期発症起源説)は、英語の「Developmental Origins of Health and Disease」の略だ。
 
この考え方は英国のバーカー博士が1980年代後半に提唱した。
英国の一部地域のデータをもとに、出生時の体重と成人後に心疾患で死亡する割合との関係を調べた。
体重が少なくなるにつれ、心疾患の死亡率が上昇していた。
 
第2次世界大戦末期のオランダで飢餓に見舞われたときに生まれた子どものデータも引き合いに出される。
成人後に肥満になる割合が高かった。
 
体重が少ないと、なぜ病気のリスクが高まるのか。
専門家は遺伝子の働きが関係すると考えている。
 
胎児期に十分な栄養が与えられないと、遺伝子が栄養をできるだけ体内で維持しようとする倹約型になり、出生後に肥満などになりやすいという。
最近は動物実験などから、遺伝子の働きが変わる「エピジェネティクス」が関わっている可能性も指摘されている。
 
海外では、この説に基づいた医療政策も進む。
日本DOHaD研究会の代表幹事を務める早稲田大学の福岡秀興教授は「スウェーデンやノルウェーでは健康な次世代を残すため国を挙げて取り組んでいる」と説明する。
 
学校教育を通じて知識を深めたり、長期の調査を進めたりしている。
健康問題とともに、医療費増大につながる可能性もあるからだ。
 
一方、日本では社会的な認知度が低く、本格的な調査も進んでいないのが現状だ。

 
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参考・引用
日経新聞・朝刊 2016.3.13

生活習慣病の芽摘む 子供のうちに予防教育

生活習慣病の芽摘む 子供のうちに予防教育  採血検査 自分で血圧記録

 中高年に目立つメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)やロコモティブシンドローム(運動器症候群)。
そうならないよう子供の頃から太りすぎなどには注意したい。
地域ぐるみの対策もある。
子供への健診でリスクを早期に見つけて治療につなげたり、健康意識を高める予防教育を研究したり。
各地で様々な取り組みがみられる。

富山県高岡市は毎秋、市内全ての小学4年と中学1年の計約3千人を対象に「たかおかキッズ健診」を行う。
1994年に始まり、無料で受診率は90%台だ。

問題に気付かせる
担任や養護・栄養担当の教諭が生活習慣病などについて授業で教え、身体計測をして肥満度を算出。
血圧や腹囲の測定、採血検査もあってメニューは大人さながらだ。
異常が見つかれば医療機関で精密検査や指導を受け、希望者には親子の勉強会や個別指導もある。
 
健診に中心的に関わる市内の病院の小児科部長は「個別指導では『ジュースを飲まない』『毎日体重を測る』などの目標を立ててもらう。健診を続けた結果、脂質が高い子供の割合は顕著に下がり、肥満の割合も低下傾向にある」と話す。
 
肥満治療には食事・運動療法に加え、生活の問題点に気付かせて改善を促す「行動修正療法」がある。
 
「おやつの量を守れた」「1時間以上ゲームをしなかった」・・・。
国立病院機構甲府病院(甲府市)の小児科系診療部長は家庭での生活を記録するチェック表を使って指導。
これら9項目をチェックし、1週間ごとに守れた日数を数字化する方式だ。
 
部長は「重度の肥満は体重を落とすのに時間がかかるので、中程度のうちに始めるのが大切。小学高学年になるといじめの対象にもなるので、低学年のうちに対策を」と勧める。
 
教育で予防意識を高める研究もある。
北海道旭川市立のある小学校の養護教諭は保健学習で、6年生約70人に血圧を自分で測定・記録してもらい、生活習慣病についてのアンケートに回答してもらった。
 
その結果、「自分の血圧が気になる」児童は学習前の49%から66%に増加。
「気をつければ病気にならない」「健康は自分で守る」などの項目も高くなった。
この教諭は「太った子と痩せの子が増え、バランスの良い体格の子が減った。以前より体を動かす時間が減っている」と注意を促す。

運動しすぎもダメ
歩行困難などに陥るロコモティブシンドロームになるリスクが高い子供が増えているとの指摘もある。
 
宮崎大学の教授(整形外科)は「運動不足で柔軟性、筋力などが低い子供だけではない。運動のしすぎや誤った運動法で手足や脊柱にスポーツ障害を負う場合もある」と説明する。いずれも将来、運動をしない生活を送り、ロコモになる恐れがあるという。
 
京都府や埼玉県、宮崎県などではモデル事業として、子供の運動器の状態を調べた。
宮崎では2007年度から小中学校を対象に実施。15年度までの計約5万人分の集計では、運動器疾患の推定罹患率は約10%だった。
脊柱変形と下肢変形が多く、しゃがみ込む動作ができない子も約10%いたという。
 
しゃがみ込めないのは足首やひざ、股の関節が硬いためだ。
全身を使った遊びをせず、体が硬くてバランス感覚も良くない。
転倒時に手で体をかばうことができず、顔にけがをする子もいる。
 
国は4月から全国の小中高校の学校健診に運動器の調査を追加。
(1)背骨が曲がっていないか
(2)手が真っすぐ上がるか
(3)肩や肘、膝の関節に痛みや動きが悪いところがあるか
(4)片脚立ちが5秒以上できるか
・・・などをチェックする。
ロコモの芽を早く見つけ、生活習慣の改善やスポーツ障害の治療に結びつける狙いだ。

運動能力は低下傾向
肥満傾向の児童生徒は1970年から2000年までの30年間で2~3倍に増えた。
10歳児でみると、80年代後半からの増加が目立つ。
背景には栄養状態の向上のほか、運動不足がある。
文科省の体力・運動能力調査によると、子供の体カや運動能力は85年をピークに低下している。
 
最近は小学生や中学生の肥満率はともにゆるやかな減少傾向だが、10~12歳は15年で9%前後と他の年齢に比べ高い。  

小学4年生を対象にした生活習慣に関するある調査(10年)によると、小児期メタボリックシンドロームと最も関係が深い生活習慣は運動。
運動好きの子はそうでない子に比べて腹囲や収縮期血圧、中性脂肪などの値が低かった。

調査で見えてきた肥満を予防する手立ては
~畤価甬き
∨萋ご飯を食べる
テレビやゲーム機などに費やす時間は1日に2時間未満
そ毅害鶲幣絅好檗璽弔鬚垢
・・・など。
肥満小児の3~4人に1人は非アルコール性脂肪肝で、血圧や血糖値なども高い。
将来、動脈硬化になるリスクが高い。

 
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参考・引用
日経新聞・夕刊 2016.4.21

B型肝炎ワクチンが定期予防接種に

B型肝炎ワクチンが定期予防接種に

今までは任意予防接種だったB型肝炎ワクチンが、今年10月から定期予防接種になります。
対象者は2016(平成28)年の4月以降に生まれたお子さんで、0.25mlを3回接種します。
初めの2回を約4週間あけて打ち、初回から20~24週間あけて3回目を打つというスケジュールで、1歳になるまでに終わらせます。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905750-Kenkoukyoku-Kanentaisakusuishinshitsu/0000117609.pdf

まず、B型肝炎ってどういう病気でしょう。

B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
性行為や注射の針の使い回し、出生時の母子感染などが主な感染経路です。
B型肝炎には、大きく分けて、一過性の感染で終わる場合(一過性感染)と、ほぼ生涯にわたって感染が続く場合(持続感染)があります。
持続感染者のことをキャリアといいます。

出生時や、乳幼児期、特に3歳以下に感染すると、持続感染に移行しやすいといわれています。
B型肝炎は全世界で3億5000万人のキャリアがいると言われ、日本では現在約100万人のキャリアがいると推定されています。

一過性感染の場合、多くは自覚症状がほとんどない不顕性感染で終わりますが、2~3割ほどは急性肝炎を起こします。
急性期の症状としては、全身倦怠感、食欲不振、悪心(気持ちが悪くなること)・嘔吐などがあり、特徴的な症状はありません。
次に黄疸が出たり、肝臓が腫れたり、腫れている肝臓あたりの鈍い痛みや、叩いた時に痛いという症状が出ることがあります。
感染した後にB型肝炎ウイルスが体から無事に排除される場合と、肝臓の中にウイルスが残って持続感染に移行する場合があります。

持続感染の場合は、10~15%は慢性肝炎になり、そのまま無治療だと肝硬変、肝臓がんといった命に関わる病気を引き起こすことがあります。
肝臓は症状が少なく、慢性肝炎は自覚症状がほとんどないので、定期的に検査を受けなくてはいけません。

日本ではこれまで、出生時の母子感染防止策として、妊娠初期の血液検査でお母さんがキャリアと分かった場合に、生まれた子に対してワクチンや免疫グロブリンの注射をしていました。
また、感染リスクの高いB型肝炎キャリアの人と同居する人、職業上体液を扱うことの多い医療従事者、警察官、消防士などもワクチンを打っていました。
そして年に一回、健康診断を受けて抗体が低下していないことと抗原がないこと(つまり感染していないこと)を確認していました。

しかし、保育園の園児と保育士の間で集団感染した例や、母以外の家族からの感染も、少数ですが報告されています。
キャリアの人の唾液、尿、汗、涙といった体液からもウイルスが排出されている、という報告もあります。
http://jid.oxfordjournals.org/content/206/4/478.long
(B型肝炎キャリアのヒトの涙をマウスに注射したところ、感染が成立した。ただし経口投与では、感染は成立しなかった、という研究報告)

体が激しく接触するスポーツでの感染を危惧する専門家もいます。
もちろん、B型肝炎ウイルスは、ある程度の量がないと感染しませんから、くしゃみ、咳、抱擁、食器やコップの共用といった日常的な接触では感染の心配はありませんが、やはり、すべての人がワクチンを打って抗体を持っていた方がいいでしょう。
こうしたことをふまえて、B型肝炎の予防接種が、今年から定期接種になりました。

2016年4月より前に生まれたお子さんは、自費になってしまいますがやはりB型肝炎ワクチンは打っておいたほうがいいでしょう。
10歳を超えている場合、一回の量が0.5mlで打つ間隔は同様です。
私の長女も以前に0.5mlを打ちました。
次女も自費で0.25mlを3回接種しています。

現在でも日本では100人に1人がキャリアとされ、海外との交流も増えています。
子どもはこれからスポーツをしたり、多数の人達と接触をしたりする機会を多く持つ人達です。
将来、生殖活動もするでしょう。
この機会に、1歳未満のお子さんだけでなく、上のお子さんも、体液を触る機会のある大人もB型肝炎ワクチンを受けてはどうでしょうか。

先進国では衛生状態や栄養状態が良くなり、治療法もたくさんあることから日常生活で感染症と接する機会が減りました。
「なんでも自然が一番」、「ワクチンだと抗体がつかないことがある、だから周りから病気をもらって育つほうが丈夫な子になる」という人も増えているように感じます。
しかし、アンチワクチンを唱える人達はまちがっています。
医療の目的は、単に抗体を身につけることではなく、ひどい病気をしないことです。
感染してしまってからでは、治療するのがとても困難な病気を、事前に防ぐのが目的です。

予防接種法は、数年に一度改正されています。
次に日本で定期予防接種になるのは、おたふくかぜではないかと言われています。
WHOの資料を見ていると、ロタウイルスかもしれません。
髄膜炎菌も恐ろしい病気を引き起こすため、定期予防接種に入っている国もあります。
こうした動向にも、ぜひ気を配ってみてください。

私的コメント
昨年9月の記事です。


参考・引用
朝日新聞デジタル・apital 2016.9.5

B型肝炎ワクチンが定期接種に

B型肝炎ワクチンが定期接種に 1歳までに3回 接種時期の調整が重要

B型肝炎ウイルスの感染を防ぐワクチンが2016年10月から、0歳児を対象に原則無料で受けられる定期接種になった。
将来、肝硬変や肝臓がんになる人を減らす狙いがある。
1歳になるまでに3回注射が必要で、ほかのワクチンを含めた接種時期の調整が重要になってくる。

感染の持続を防ぐ
生後3カ月を過ぎた男の子が1歳までに3回接種する。

任意接種では1回6000円ほどかかるが、定期接種では原則無料。

定期接種の対象は4月以降に生まれたO歳児。

4月生まれの子はなるべく早く1回目の接種をしないと、1歳までに接種が終わらなくなる恐れがある。
早く主治医に相談してほしい。
 
定期接種での標準的な接種方法は生後2ヵ月、3ヵ月、7~8ヵ月に1回ずつ。
生後間もない赤ちゃんに接種する理由は、乳幼児期に感染してしまうと、免疫の働きがまだ不十分で、B型肝炎ウイルスを排除できず、感染が持続してしまう割合が高いからだ。
 
感染が持続すると、肝炎から肝硬変や肝臓がんへ進行していく恐れがある。
国内では肝臓がんで年間約3万人が亡くなっており、うち10~20%はB型肝炎ウイルスが原因とされている。
 
世界保健機関(WHO)によると、ワクチンの接種から少なくとも20年は免疫力が保たれるという。
WHOはおそらく生涯にわたって続くとの見解を示し、ワクチン接種を推奨している。
180力国以上ですべての乳児を対象に実施されている。
 
一方、ワクチン接種で副作用が出ることもある。
ワクチンの説明文書によると、接種後に0.1~5%未満の割合で、発熱や発赤、接種部位の痛みなどが出るとしている。
 
B型肝炎ウイルスの感染者は国内に推定130万~150万人。
主に血液や性交渉を通じて感染する。
母親が感染している場合、出産時に赤ちゃんにうつる可能性はあるが、適切な措置で予防できる。
最近は、ウイルスが汗や唾液にも存在するとの研究もあり、まれに保育園での感染例も報告されている。

「同時に複数」推奨も
近年、子どもが接種対象となるワクチンは増えている。
2014年10月には水痘(水ぼうそう)が定期接種になった。
今後はおたふくかぜ、ロタウイルス感染症のワクチンも定期接種化に向けて議論されそうだ。
(私的コメント;その後これらのワクチンは、定期接種化された)
 
日本小児科学会が推奨する接種のスケジュールでは、任意も含めると1歳までに15回以上の接種が必要
になる。
発熱などで予定通り接種できなければ、日程はますますきつくなる。
このため学会は、複数のワクチンを同時に接種することを勧めている。
同時接種によってワクチンの有効性に影響が出ることや副反応の頻度が高まることはないとしている。
 
ただ、同時接種では健康被害が出たときに、どのワクチンが原因なのかわからないことが起きうる。
その場合でも接種と健康被害の因果関係が否定できなければ、国の救済制度の対象になる。
 
「乳児期はいろいろな感染症にかかりやすく、かかると重症化する恐れがある。同時接種は複数の感染症に対する免疫力を一度につけることができる。主治医の説明を聞いて、納得できれば検討してほしい」と、ある小児科専門医は話す。

 
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参考・引用
朝日新聞・朝刊 2016.10.19

起立性調節障害

朝起きられない・・・病気かも 自律神経の不調で症状様々 思春期に多く

体調が悪くて朝起きられず、学校に行けない――。
そんな子どもは「起立性調節障害」(OD)という病気かもしれない。
一般的には思春期に発症し、春から夏にかけて症状が強まる傾向がある。
怠け癖や夜更かしのせいだと決めつけず、病気を理解することが大切だ。
 
高校2年生の女子生徒(16)の体に異変が現れたのは、中学3年の春ごろだった。
朝、ベッドの中で目が覚めても体がだるくて起き上がるのがつらい。
やっと起き上がっても動悸がして息苦しく、登校中に坂道で座り込んでしまいたいほどだった。
 
「インフルエンザで高熱が出た時みたいにだるい。気持ちは、部活にも学校にも行きたいのに、体はずっと寝込んでいたいぐらいつらい」
 
バレー部に所属していたが、午後から登校する日や欠席する日が増えた。
近所の小児科を受診すると、ODの疑いがあるという。
その年の冬、大学病院の小児科で最終的にODと診断された。

「このままでは全日制高校に行っても留年することになるだろう」と考え、午後からでも通える定時制に進学。
今も体調は安定しないが、以前よりは改善しており、「体調の様子を見ながら、自分の夢を追っていきたい」と話す。

立ち上がった時に重力で血液が下半身に移動して脳への血流が低下するのを自律神経の働きで戻すことで、血圧は保たれている。
ODは自律神経がうまく働かず、さまざまな症状が出る。
 
春から夏にかけて気温が上がると血管が拡張しやすく、症状が強くなる一因とみられる。
起立後に下がった血圧が元に戻るまでの時間を測るなどして診断する。
 
適切な治療を受ければ、軽症なら数カ月以内に改善するが、重症なら症状は年単位にわたって続き、成人になっても残る人がいるという。

周囲の理解が必要
ODの特徴は、症状が変動することだ。
午前中に体調が悪くても午後には改善することが多い。
このため、家族など周囲から「怠けている」と思われがちで、適切な治療につながらないケースもある。
 
まずは体の病気として理解することが大切。
「気持ちの問題」と言われて、適切な治療が遅れかねない。
水分や塩分を適切に摂取するといった生活療法のほか、血圧を下げないようにする薬などが効く人もいるという。
 
症状は個人差が大きく、周囲にはわかりづらい。
精神的なストレスで悪化することもあるため、保護者や学校関係者など周囲の理解も必要だ。
親子関係や進路に悩む場合も多く、各地で患者や保護者らが参加する交流会も開かれている。
 
OD患者を支援するNPO法人「起立性調節障害の会」が3月に千葉県内で開いた交流会では、患者の母親たちから「初めは『ふざけているの?』と思い、無理をさせてしまった」「『みんなできるんだから、あなたもできるでしょう』と言ってしまったことがある」といった経験が明かされた。
 
「あの声かけはよくなかったのでは、と後悔している親は多い。
ODと早くわかり、患者も家族も正しく病を知れば、親子の間の誤解も防げる。

    ◇   ◇

起立性調節障害 
循環に関する自律神経の働きが悪く、起立時に体や脳への血流が低下して立ちくらみやめまい、倦怠感などの症状が出る。
小学校高学年から増え、中学生で急増する。小学生の5%、中学生の10%程度が該当するとみられ、思春期に体が急成長する影響と考えられている。
不登校の子どもの3~4割がODを伴っているという調査結果もある。


起立性調節障害(OD)の主な症状
三つ以上当てはまるとODの可能性がある

◻︎ 立ちくらみやめまいを起こしやすい
◻︎ 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる
◻︎ 入浴時や嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる
◻︎ 少し動くと動悸や息切れがする
◻︎ 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
◻︎ 顔色が青白い
◻︎ 食欲不振  
◻︎ おへその周囲の痛みが時々ある
◻︎ 倦怠感がある、疲れやすい
◻︎ 頭痛 
◻︎ 乗り物に酔いやすい

参考・引用
朝日新聞・朝刊 2017.5.24